犬猫殺処分ゼロに向けて(2017年6月定例会)

玉城健一郎

2017年08月02日 16:47

〇7番 玉城健一郎 議員 ぜひとも私どもしっかりと勉強して、また提言していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 次の質問に移らせていただきます。犬猫殺処分ゼロに向けての取り組みについて質問いたします。沖縄県の犬猫の殺処分についてなのですけれども、先日那覇市において、6月5日の沖縄タイムスの記事なのですけれども、野良猫殺処分ゼロへの機運、不妊手術那覇市全域にということで、内容はどういったことかというと、「那覇市は本年度から、飼い主のいない猫に不妊去勢手術をする事業(TNR)を市内全域に拡大し、殺処分を減らす取り組みを強化する」というふうになっておりまして、那覇市を含め浦添市も犬猫の殺処分ゼロに向けて動き出しています。
 そこでお尋ねいたしますが、現在の沖縄県の犬猫の殺処分並びに宜野湾市での犬猫の捕獲保護数はどの程度か、お尋ねいたします。
〇大城政利 議長 市民経済部長。
〇伊波保勝 市民経済部長 御質問にお答えします。まず、沖縄県の犬猫の殺処分の数についてでございますけれども、平成24年度から平成27年度までの数値になります。まず犬が、平成24年度2,074頭、平成25年度1,585頭、平成26年度1,200頭、平成27年度が723頭となってございます。あと猫につきましては、同じく平成24年度が3,970匹、平成25年度が2,851匹、平成26年度が2,370匹、平成27年度が1,972匹というふうになってございます。
 あとは、宜野湾市での犬猫の捕獲保護数につきましては、平成25年度、犬が47頭、平成26年度同じく24頭、平成27年度が32頭、平成28年度が41頭となってございます。猫におきましては、平成25年度が214匹、平成26年度が186匹、平成27年度が104匹、平成28年度が46匹というふうになってございます。
〇大城政利 議長 玉城健一郎議員。
〇7番 玉城健一郎 議員 犬猫の殺処分の中で、犬と猫大きく違うのが、犬の場合は狂犬病の注射の件もありまして登録をしているため、犬というのは保護される件数というのがとても少ないのです。猫が大多数を占めているのですけれども、猫の場合どういった子が殺処分されているかというと、主に子猫なのです。生まれて間もない子猫が殺処分されていて、この犬猫殺処分をゼロにするためにはどうすればいいかというと、一番のキーポイントになっているのが子猫をふやさないこと、このことが一番になっていると思います。
 そこで、ちょっとお尋ねいたしますが、今現在の宜野湾市の捨て猫の現状だったりとか、野良猫の現状というのはどの程度把握しているか、御答弁お願いいたします。
〇大城政利 議長 休憩いたします。(休憩時刻 午後2時55分)
〇大城政利 議長 再開いたします。(再開時刻 午後2時55分)
 市民経済部長。
〇伊波保勝 市民経済部長 御質問にお答えいたします。捨て猫、捨て犬の全体的な数字については、まだ把握はしてございません。
〇大城政利 議長 玉城健一郎議員。
〇7番 玉城健一郎 議員 わかりました。ちょっと手元に資料、部長のほうにも資料があると思うのですけれども、宜野湾海浜公園を管理しているはごろもパークマネジメントさんがつくった宜野湾海浜公園内及び周辺にすむ猫の現状ということで、主に西海岸のほうなのですけれども、海浜公園の周辺の捨て猫の現状というのをレポートつくってあります。海浜公園というのが、今現在というか、63匹の猫がいるという現状になっております。海浜公園では、TNRといって猫の不妊治療というのをボランティアが自主的にやっていくということが平成27年3月30日から4月6日に集中的に行われて、その後も定期的に行っている現状があります。その結果、平成27年度3月以前まで70匹以上の猫が西海岸のほうにはいたのですけれども、今現在は63匹と現状維持か、もしくは減っている状況になっています。
 ここで、ちょっと当局の認識を確認したいのですけれども、捨て猫、いわゆる野良猫がふえる原因というのは何なのか、御答弁お願いいたします。
〇大城政利 議長 市民経済部長。
〇伊波保勝 市民経済部長 御質問にお答えします。捨て猫がふえる要因、原因ということでございますけれども、愛護動物の遺棄は、動物の愛護及び管理に関する法律第44条第3項によりまして100万円以下の罰金に処せられますけれども、捨て猫が存在する理由としましては、動物を遺棄する飼い主がいるということが、1つには主な原因であるというふうに考えてございます。猫におきましては、年に2回から4回出産をする繁殖能力が高い動物ということもございますので、捨て猫がふえる要因、原因しましては、遺棄された猫が繁殖している状況が重なってふえていくものだというふうに考えております。
〇大城政利 議長 玉城健一郎議員。
〇7番 玉城健一郎 議員 ありがとうございます。本当に捨て猫がふえて、捨て猫が子供をつくることによって子猫がふえて、またねずみ算式にふえていくというのが現状だと思います。その中で、海浜公園で平成27年から行われているTNRの現状というのは、とてもいい解決方法かなというふうに本員は感じております。
 ここで、1つ確認なのですけれども、宜野湾市としてTNR活動についてどのように認識しているのか、御答弁お願いいたします。
〇大城政利 議長 市民経済部長。
〇伊波保勝 市民経済部長 御質問にお答えいたします。玉城議員からもTNRについて御説明ありましたけれども、まず捕獲をして不妊手術をした後に、また戻すというような流れというふうに理解してございます。
 本来であれば、飼い主が最後まで愛情を持って面倒を見てあげるというのが本来だろうというふうには考えてございますけれども、今御質問のTNRの活動につきましては、平成28年11月にも動物愛護団体に協力をいたしまして、小さな命の写真展をロビーのほうでも開催し、市民への周知も行っております。活動内容につきましては、捨て猫を一時的に捕獲し、不妊手術を施してもとの場所に戻すという活動を行っているというふうにも伺っております。動物愛護への普及活動は、市としても市報や市ホームページにおいても行っているところでありますので、今後もそういった面に関しては協力をしながら、啓発もしてまいりたいと考えております。
〇大城政利 議長 玉城健一郎議員。
〇7番 玉城健一郎 議員 協力していくということで、沖縄県に対しても琉球わんにゃんゆいまーるというところが要望書を提出していまして、TNR活動に対する県の見解について、沖縄県環境部自然保護課が回答しております。この内容について、TNR活動に対する県の見解等について、貴団体は献身的にTNR活動を行っていることについて、猫の殺処分数の減少につながるものと評価しているところです。県としては、地域の事情や関係者の役割分担などを踏まえながら、民間団体が行うTNR活動とも連携、協力していきたいと考えておりますというふうに、県が要望書に対する回答をしております。
 また、先ほど御紹介いたしましたはごろもパークマネジメントの総評の中で、ちょっと御紹介いたしますけれども、不妊治療というのがとても効果的だと。その中で、実際不妊治療によって猫の数自体はふえることはないのですけれども、遺棄されることというのがふえる要因になっているから、そこも同時に周知していく必要があるのではないかというふうに、はごろもパークマネジメントの方もおっしゃっております。
 そこで、市としても適正飼育というのを市民に対しての周知が必要というのを感じていると思いますが、適正飼育について今後、例えば小中学校だったりとかいろんな施設で、いろんな機会で適正飼育の市民への周知が必要だと考えますが、市の考えはどのようにお考えか、御答弁お願いいたします。
〇大城政利 議長 市民経済部長。
〇伊波保勝 市民経済部長 御質問にお答えいたします。適正飼育、飼養につきましては、先ほども答弁申し上げましたように動物愛護の普及啓発活動の一環として、市報あるいはホームページにも行っているところであり、また産業まつり等でも、そういった啓発活動も今も取り組んでいるところでございますけれども、議員提案のことも含めて、どういった取り組みが効果的なのかも含めて引き続き検討し、継続して取り組んでまいりたいと思っております。
〇大城政利 議長 玉城健一郎議員。
〇7番 玉城健一郎 議員 よろしくお願いいたします。私自身も犬を飼っていまして、その中でこの勉強をしていく中で、ペットを遺棄すると最大100万円の罰金に処される可能性というのは、なかなか市民、ペットを飼っている本人ですらもわからないことなのかなと思います。ぜひとも周知徹底をよろしくお願いいたします。この件につきましては、また次の議会でも取り上げていきますので、よろしくお願いいたします。

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